アシスタント・プロデューサー(AP)とは?
アシスタント・プロデューサーは、文字通りプロデューサーをアシストする補佐役です。略して、APと呼ばれています。
ちなみに、アシスタント・プロデューサー(AP)が存在するのは民放だけです。NHKにアシスタント・プロデューサーというポストはありません。
アシスタント・プロデューサーの主な仕事は、番組のスケジュール管理、予算の管理、そして、出演者の交渉です。アシスタント・プロデューサーは、ディレクターやADをはじめ、番組の制作スタッフと関わることが多く、かけ橋としての役割も担っています。
アシスタント・プロデューサーに欠かせない能力と言えば、交渉力とコミュニケーション力です。
例えば、番組を制作するとき、APはディレクターやADから「この出演者の登場シーンは、派手なオープンカーを使ったほうが盛り上がるんじゃない?予算は厳しいと思うけど、何とかならない?」なんて話を持ちかけられることがあります。
デキるAPは「すぐに無理ですよ」とは言わないんです。
「このシーンとこのシーンを同じ日に撮影すれば、いくらか予算が削れて、この日の移動を…」という具合に他で削れそうな予算を検討したり、プロデューサーに予算の追加をお願いしたりして、スタッフの要望に精一杯応える努力をしてくれます。
アシスタント・プロデューサーの力量が、おもしろい企画や番組を実現したり、逆に、おもしろい企画を潰したりするケースがよくあります。アシスタント・プロデューサーは、プロデューサーの単なる補佐ではありません。番組をスムーズに制作するために欠かせない存在です。
おしまいに、民放のローカル局は、キー局や準キー局と比較して、スタッフの人数が少ないため、アシスタント・プロデューサーがいないことがあります。その場合、ディレクターやADがAPの仕事をこなすことが一般的です。場合によってはプロデューサーが自ら担当することもあります。
アシスタント・プロデューサー(AP)になりたい
アシスタント・プロデューサーとしてテレビ局で働くためには、大きく分けて3つのケースがあります。まず、テレビ局の正社員(いわゆる局員)として働くケース。次に、番組制作会社のスタッフとして働くケース。おしまいに、派遣社員として働くケースです。
どのケースで働くかはあなた次第です。アシスタント・プロデューサーを志望する人のほとんどが、将来、プロデューサーとして「こんな番組を作りたい」という夢や野望を抱いていると思います。
いち早くアシスタント・プロデューサーとしての一歩を踏み出し、あなたの夢を実現できる道を選びましょう。いずれにしても、体力的、精神的なタフさが要求されます。業務はハードですが、大きなやりがいや達成感を味わえる仕事です。
アシスタント・プロデューサー(AP)の求人情報
アシスタント・プロデューサー(AP)の求人は、未経験者もOKのケースがたくさんあります。
テレビ業界で働いた経験のある皆さんは「転職」、未経験者は「転職」と「派遣」の両方を視野に入れて内定を勝ち取りましょう。
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