就職活動を始める前にテレビ業界の「今」を把握しよう
1980年代の後半、テレビ業界はバブル経済に支えられ、たくさんの予算をかけて、テレビ番組を制作していました。
しかし、バブル崩壊後、番組予算は削減され、テレビ業界の「予算や経費」に対する考え方は年々厳しくなっています。
スポンサー離れが視聴者離れを加速させ、窮地に陥る民放。
毎年6000億円の視聴料が本当に必要なのかと存在意義が問われるNHK。
新興メディアの台頭と多様化するメディア視聴の大きな波により、テレビ業界を取り巻く環境は21世紀に入って激変しました。
大きな変革が求められるテレビ業界。
しかし「テレビ業界はもう元気がないよね。実際、かなり厳しいんじゃない?」と言われれば、「いやいや、まだまだ元気でしょ」と言い返すくらいのパワーはあると思います。
日本には、民放、NHK、衛星放送局を含め、130社以上のテレビ局があります。地域のケーブルテレビ局を加えると、とんでもない数のテレビ局があるんです。
さらに、テレビ番組を制作している1000社以上のテレビ制作会社があります。
前回の記事「テレビ業界で働きたい未来のテレビマンへ」で少し触れましたが、テレビ局とテレビ制作会社の数こそ「テレビ業界で働くことは決して難しくない」と思う理由です。
一年を通して、全国のテレビ局、番組制作会社がテレビ業界で働きたい人材を求めています。
日本経済が低迷し「テレビ業界に入れば、高い報酬をもらえる」という神話は崩壊しました。
しかし、チャンネルの多様化により、テレビ番組のニーズは増えています。テレビ業界で働きたいなら「今」がチャンスです。
プロデューサー、ディレクター、カメラマン、音声マン、編集マン。「あなたの夢」を実現するチャンスはたくさんあります。
テレビ業界で働きたいなら、テレビ業界に就職するしかありません。
入社するときの雇用形態は、アルバイトでも、契約社員でも、正社員でもなんでもいいです。
テレビ業界へ入ってしまえば、スキルを磨くチャンスを手にすることができます。テレビ業界で働き続け、実力を身につければ、遅かれ早かれ好条件を手にするチャンスがきます。
だからこそ、最初の一歩を大事にしてください。
テレビ業界で働くことは決して難しくありません。「テレビ番組を作って、何を伝えたいか」「テレビ業界に入って、何を成し遂げたいか」が大切です。