テレビ局の新卒採用は民放キー局から始まり、民放ローカル局へ続く
テレビ業界の就職戦線は、民放のキー局(日本テレビ、フジテレビ、テレビ朝日、TBS、テレビ東京)からスタートし、民放の準キー局(在阪広域局の読売テレビ、関西テレビ、テレビ朝日、毎日テレビ)、NHK、民放ローカル局、番組制作会社へ続いていく流れが一般的です。
募集要項の呼び名は、テレビ局によって多少の違いがありますが、「アナウンサー職」と「総合職」「技術職」の3つに分かれる場合が多いと思います。
「アナウンサー職」は文字通り、アナウンサーを目指す人が応募する枠。一番イメージしやすいですね。
「総合職」はテレビ局によって名称が変わる場合があり、「一般職」や「制作職」と呼ばれることもあります。
例えば、僕の場合、制作ディレクターを志望していたので、「総合職」にエントリーしました。
テレビ局によって「一般職」や「制作職」など募集要項の呼び名と内容が違うので、エントリー前にきちんと確認しましょう。
「技術職」はカメラマンや音声マンを目指す人が応募します。
理系と文系の概念が強い日本では、理系出身者が多く、以前は男性が女性の数を圧倒していた職種ですが、最近は女性の技術スタッフも増えています。
僕が知る限り、テレビ業界は、良い意味でも悪い意味でも女性と男性の差がありません。
女性ならでは視点が求められるテレビ番組やロケ現場も多く、僕の周りでも、女性のディレクターがたくさん活躍しています。
テレビ業界の採用試験は面接、作文、クリエイティブ問題がポイント
テレビ業界の選考は、一般的に、書類選考、筆記試験、面接試験という流れで進みます。
ほかの業界と同じく、書類選考と筆記試験をクリアしない限り、面接試験にたどり着くことはできません。あなたが「テレビ局で働いてみたい」と思った日からエントリーシート対策、筆記試験対策に取り組むことが内定獲得への近道です。
まずは、就活情報サイトを利用して、採用情報を集めることからスタートしましょう。
登録しすぎると管理が大変になると思いますので、大手就活サイトやマスコミに特化したサイトから登録するといいですよ。
大切なことは「コツコツと情報を集め、役立つ情報を増やしながら、就職活動を進めること」です。
まずは情報を集めることからスタートして、集めた情報をきちんと整理し、役立つ情報だけを手元に残すことが大切ですね。「知らないことは行動を起こせないこと」につながるので、知ろうとする意欲を持ち続けましょう。
テレビ局の書類選考、筆記試験で重視されるポイントは、作文とクリエイティブ問題です。
キー局と準キー局はクリエイティブ問題、NHKとローカル局は作文が出題されることが多いので、作文とクリエイティブ問題の対策をしっかりと練りましょう。
作文とクリエイティブ問題を解くためには、時事問題に強くなければなりません。普段からテレビ番組や新聞をチェックすることが一番の土台作りです。
また、古典的な方法ですが、友人と問題を出し合うと、理解の助けになります。
土台が固まったら、過去に出題された作文やクリエイティブ問題を解いて、試験のイメージをつかむといいですよ。
おしまいに、テレビ業界で最も重視される試験が面接です。
キー局や大手番組制作会社は、面接の回数が多く、個人面接、グループ面接、グループ・ディスカッション、プレゼンテーションなど、バリエーションも豊富です。
面接のポイントは「元気よく、結論から話をすること」。普段から元気よく、はっきりと話す習慣を心がけ、結論から話をすることを意識しましょう。
ディレクターの場合「テレビ番組が好き」というだけじゃなく「仕事としてテレビ番組制作をとらえているか」「入社して何を成し遂げたいか」を明確に持っている人が好まれます。
面接では、あなたがやりたい企画や夢をストレートに伝えましょう。
テレビ業界は、企画力のある人材、考え続けることができる人材を求めています。テレビ業界で「でっかい夢」を実現させましょう。