三題噺を突破する予定稿とは?
テレビ業界を目指すユーザーの皆さん、「予定稿」という言葉をご存知でしょうか?
「予定稿」とは「あらかじめ内容を想定して書かれた原稿」で、ニュース番組を担当する報道記者をはじめ、主に取材からオンエアまでの時間がないときに使われる原稿の書き方です。
ボクシングの試合を例にしてみましょう。
「1日、世界ミドル級チャンピオンのラッパきよしが大阪のラッパ楽団スタジアムで3度目の防衛戦を行い、?回KO(勝ち、または負け)で防衛に(成功、または失敗)しました」
このように、事前にわかる情報で原稿を構成し、あとから事実を追加して原稿を仕上げます。
予定稿に必要な作業は2段階に分けられます。
まずは「ストーリーをあらかじめ予想して、大まかな文章を作ること」。この作業が「予定稿作り」です。
続いて「予定稿に結果を反映させ、文章を完成させること」。予定稿に事実を当てはめて「決定稿」を完成させます。
実は、この予定稿が三題噺を突破する大きなカギなんです。
三題噺のストーリーとオチはあらかじめ準備しよう
クリエイティブ試験で出題される三題噺は、きちんと対策を立てて訓練すれば「天才的な文章が書けなくても、突破できる関門」です。
では、なぜ三題噺が「難関」と言われるのでしょうか?
理由は「決められた時間内に天才的な文章をゼロから作り上げなければならない」という誤解があるからです。
でも、実際は「事前にどれだけおもしろいストーリーとオチを準備できるかが勝負」なんです。
未来のテレビマンを目指す皆さん、三題噺を突破するため、あらかじめ「おもしろいストーリーとオチを用意した予定稿」を作りましょう。
最初に選ぶ3つの言葉(お題)は何でもOKです。
もしお題が思いつかない場合はインターネットや参考書から過去に出題されたお題を拾ってきましょう。
ストーリーとオチを5個から10個作ったら、テレビ業界を目指している友人に「お題を3つ言ってくれる?」と頼みます。
あなたが作った予定稿に新しい3つのお題をはめ込むことができたら、しめたもの。
予定稿のおかげで作業時間を大幅に短縮できるので、当日も焦ることなく、クリエイティブ試験(三題噺)に取り組むことができるはずです。
大切なことは「事前の準備で、当日の考える時間をできるだけ減らすこと」です。
「アイツの発想力はすごいなあ」と思わせる人に限って、実は事前にきちんと対策を立て、準備をしている場合が多いんです。
予定稿を準備して、みんなが「難関」だと思っている三題噺を「澄まし顔」で突破しましょう!
クリエイティブ問題に不安を感じたら、近所の書店、ネットショップの楽天ブックスやアマゾンで参考書を手に入れてくださいね。わからないことを早めに解決するクセをつけましょう。