テレビ業界用語の出オチとは?
出オチとは、登場した瞬間にオチがついてしまう笑いのスタイルです。
つまり、登場した瞬間が一番おもしろい状態を出オチと言います。外見や動きで笑いを取ることが出オチの基本ですね。
話の流れやネタフリを必要としないので、刹那的な笑いを求める場面で使われることが多いです。
しかし、登場した瞬間に笑いが頂点に達してしまうため、そこから笑いを広げていくことが難しいという問題もあります。
また、視聴者から飽きられてしまうケースが多く、テレビ番組向きではないという意見も多いんです。
出オチはどちらかと言えば、舞台や営業向きの笑いの取り方で、長時間出演より短時間出演に向いていると思います。
以前、僕が観に行った舞台で若手芸人さんが出オチを狙いました。しかし、無残にすべってしまったのです。
このとき、出オチで滑ってしまうと、取り返すことは不可能に近いということを悟りました。本当の意味で一瞬で勝負が決まる笑いの取り方です。
つかみ
ちなみに「つかみはOK」で有名な「つかみ」は、登場後すぐに笑いを取って、中盤以降のヤマ場へつなげるためのお笑いテクニックです。一瞬で勝負が決まる出オチと正反対ですね。
「つかみ」は笑いを積み重ねていくための職人芸です。