テレビ業界用語のネタフリとは?
ネタフリとは、共演者が得意とするネタやギャグを披露しやすいように流れを作る前振りのことです。
例えば、ある芸人さんの持ちネタが大流行していると仮定します。そこで、みんなが期待する、その持ちネタを披露してもらうよう、話を振る作業がネタフリなんです。
ネタフリはテレビ番組の司会者が行ったり、共演者が行ったりします。
番組収録中に絶妙なネタフリが飛び出し、番組が盛り上がると、収録しているスタッフは「さすが」と心の中で拍手をしているはずです。
名物司会者やベテラン芸人の中には、共演者の個性を生かすだけでなく、新しい個性を作り出すための神がかり的なネタフリをするタレントさんもいます。
歌手なのに「ウィッシュ」でブレイクしたDAIGOさんは、明石家さんまさんのチカラによるところが大きいですね。
基本的に冠番組を持っているタレントさんは共演者を生かすためのネタフリが上手いんです。
普通はトークの流れやギャグのきっかけとなるセリフが打ち合わせで決まっていて、お約束になっているケースが多いのですが、ネタフリが上手いタレントさんは番組の流れを読みながらアドリブでネタフリを入れ、番組を盛り上げてくれます。
ちなみに、大物すぎるタレントさんが司会を務めるトーク番組では、ゲストの話を完全に無視して台本通りにトークを進め、予定通りのタイミングでネタフリをするケースもあります。
その番組を観ると「台本通りすぎて、逆におもしろい」と笑ってしまいます。