FIFA副会長を起訴！2022年のカタールW杯（ワールドカップ）開催は大丈夫？

アメリカ司法省は、FIFA（国際サッカー連盟）のジェフリー・ウェブ副会長、エウヘニオ・フィゲレド副会長をはじめ、14名のスタッフを贈収賄（ぞうしゅうわい）やマネーロンダリングの罪で起訴しました。

いやー、すごいことになっちゃいましたね。FIFAの副会長をはじめ、スタッフが起訴され、すでに数人は逮捕されています。カタールで2022年に開催されるサッカーのワールドカップ（W杯）開催に影響があるかもしれませんね。

今回の起訴は、2022年のワールドカップの開催地をめぐる汚職疑惑が争点です。

ワールドカップ開催地は、FIFAの理事会で決定されます。2022年のワールドカップの開催地は、2010年に投票が行われ、最終的にカタールに決まりました。

カタールは、日本や韓国、オーストラリア、アメリカとの開催地競争を勝ち抜いたわけですが、決定直後から「今回の投票の正当性は大丈夫？」という声がFIFA内部からも挙がっていました。

実は、事前調査で、カタールの評価は、日本や韓国、オーストラリア、アメリカよりも低く、ワールドカップの開催に消極的なFIFA理事が多かったんです。

ワールドカップの開催時期は、6月から7月の1か月。ところが、カタールは夏の日中の気温がめちゃくちゃ高くて、40度をオーバーする日もめずらしくありません。

さらに、カタール開催が決定したあと、ワールドカップ開催時期が夏から冬に変更になったことで、ヨーロッパの主要リーグのスケジュールと思いきりかぶってしまいます。そんなわけで、ヨーロッパの各クラブも反対する傾向が強いんです。

FIFAは「今回の汚職疑惑がカタールのワールドカップ開催に影響することはない。2022年のワールドカップはカタールで開催する」とコメントを発表していますが、ゼップ・ブラッター会長が辞任を表明するなど、混沌（こんとん）とした状況が続いています。

僕もサッカー観戦が好きなので、2022年のワールドカップ開催地をめぐる今回の汚職疑惑はめっちゃ気になっています。国のプライドをかけて戦う4年に1度のビッグイベントなので、早く事態が収束して、スポットライトがプレイする選手に当たることを願っています。

一部の「グラウンド外の偉い人たち」のせいで、サッカー界全体のイメージが悪くなることがすごく嫌だなあ。いやー、冬開催はこれから課題が続出しそうですね。屋内スタジアムを建設できるなら、夏開催のほうがいいと思うんだけどなあ。