消費者は機能性表示食品の規制緩和でどんなメリットがあるの?
機能性表示食品制度が2015年4月1日にスタートしました。
機能性表示食品制度は「国の審査なく、企業が自分たちの責任で食品の健康効果を表示できるシステム」です。
食品の健康効果をパッケージに記載するためには、国に科学的な根拠を提示して、承認される必要がありました。でも、機能性表示食品制度がスタートしたことで、企業は、独自の科学的な根拠を明示することで、パッケージに健康効果を記載できるようになりました。

企業のメリットは、簡単に言うと「審査待ち」を回避できることです。審査を受けるためには、たくさんの費用と時間が必要なので、企業にとって、大きなメリットがありますね。
一方、消費者のメリットは「機能性をわかりやすく明示した食品が増え、選択肢が増えること」です。機能性表示食品が店頭にたくさん並ぶようになり、選択肢が増えれば、価格競争が起きやすくなるので、消費者にとっても、今回の規制緩和はメリットがありそうですね。
機能性表示食品制度がスタートしたことで、規制が緩和されるわけですから、消費者の「食品を選ぶ目」が必要とされることも間違いありません。簡単に言うと「企業の広告を冷静に受け止め、食品の良し悪しを判断する目」が求められます。
そんなこんなで、メリットだけでなく、課題もあります。でも、機能性表示食品制度が定着すれば、市場が拡大する機能性を秘めているので、消費者の目線で追いかけるとおもしろい企画ができるかもしれませんね。線引きが難しい気はしますが、楽しみな制度です。