テレビ業界用語のむちゃぶりとは?
むちゃぶりとは、話を勝手に展開させた後にオチを振ったり、突然モノマネや一発芸を振ったりする笑いのテクニックです。
むちゃぶりされた芸人さんのリアクションでひとつ目の笑いが生まれ、どんな回答をするかでふたつ目の笑いが生まれます。
むちゃぶりは3パターンに分類されます。
まず「話を勝手に展開させてオチを他人に任せる」パターン。
次に「モノマネや一発芸が苦手そうな人に無理やり振る」パターン。
ラストは「これからものすごい笑いが起きるよ」とプレッシャーをかけるパターンです。
むちゃぶりの魅力は、上手くいくと一石二鳥の笑いが生まれるところです。
しかも、むちゃぶりで生まれた笑いに笑いを重ねて、さらに大きな笑いが生まれることもあります。腕の良い芸人さんが集まると、すさまじい力を発揮するんですよね。
逆に、むちゃぶりの難しいところは「振られた人の力量ですべてが決まること」です。
最初にすべってしまうと何も生まれません。
しかも、振られた人がすべってしまうと、振った人も「なんだ、コイツ。無茶な話を振りやがって」というマイナスイメージを背負ってしまいます。
ちなみに、局の打ち上げで「コイツ、郷ひろみのモノマネが得意だぞ」とか「(一緒にカラオケに行ったことがないのに)歌がめちゃめちゃうまいぞ」とか、むちゃぶってくる上司や同僚がたくさんいます。
ここで「完璧な切り返し」をすると「むむむ、コイツできるな」と思わせることができますよ。