テレビ業界用語のクロスネットとは?
クロスネットとは、地方のテレビ局が系列局ではないテレビ局と契約を結び、キー局(系列局)以外の番組を放送することです。
簡単に言うと、テレビ朝日系の地方局がフジテレビの番組を放送することがクロスネットですね。
例えば、先日、ロケで訪れた山口県ではフジテレビ系のテレビ局がありませんでした。
でも、フジテレビ系の「笑っていいとも」は放送されているんです。クロスネットがなければ観れない他局の番組も、クロスネットのおかげで観られるというわけです。
ちなみに、同じ時間帯(リアルタイム)でクロスネットされるケースもありますが、少し放送時間を遅らせて放送されることもよくあります。
僕が山口県を訪れた日「笑っていいとも」は午後2時から放送されていました。「少し遅めのお昼休みだけど、ウキウキ、ウォッチ」という感じでしょうか。
47都道府県すべてに地方局があるNHKと違って、民放のテレビ局は全国に系列局がないんです。
そんなこんなで「他局で放送されている人気の番組を放送しちゃおう」という希望を実現するため、クロスネットがあるんですね。地方の視聴者が人気番組を楽しむために、クロスネットは欠かせない存在です。
東京や大阪などの大都市に住む人にとっては実感がないかもしれませんが、地方に住む人にとってクロスネットは、人気番組を観るためのすばらしい放送システムです。
感受性豊かな10代のティーンが人気番組を観られないのは悲しいですもんね。